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ルビー

Ruby

ルビーは、名前の通り、美しい赤色が特徴です。
サファイヤと同じコランダムの一種で、7月の誕生石でもあります。古くは、ガーネットと同じく「カルブンクルス(燃える石炭)」と呼ばれ、この鉱物の示す真っ赤な色は不死の炎に例えられたりしました。古代ローマでは、軍神マルスが宿る石といわれ、戦場では敵を破り、論争や議論では成功を収める「お守り石」として用いられてきました。またインドでは古代より「ラトラナジュ(宝石の王者)」と呼ばれ、戦士が身につけると無敵になるといわれていました。ルビーの有名な産地であるミャンマーでは、ルビーを肌に下に入れることで、事故や災害から守られると信じられていました。また現在でも、魔除けや幸福をもたらす石として、崇められています。

王や権力者たちが好んでつけた石

あらゆる危機や災難から身を守り、富と権力をもたらし、財産も名誉も奪われることなく平和な生涯を送ることができるとされたことから、王や権力者たちが好んでつけた石でもあります。赤く燃え盛る炎のような外観から、不死鳥の生まれかわりともいわれ、太古から人々に畏怖の念を与え続けてきました。 中世の伝説では、ルビーの赤い色は、石の中に閉じこめられた星が激しく燃えているからだといわれていました。守護石としてだけではなく、ルビーはまた世界各国で多くの薬効があるとされた宝石でもありました。かつては、「血と熱に効く石」とされ、毒薬やコレラから身を守ると信じられていました。また、血液を浄化する力があると考えられたことから、毒蛇に噛まれた時の手当てや解毒剤としても用いられていました。情熱と勝利を象徴するこの石は、持ち主の情熱をかき立て、能力を最大限に引き出す働きがあるとされています。また他に、集中力や記憶力を高めるともいわれています。ルビーの赤い色はまた、愛の象徴でもあります。その力は持つ人の魅力を引き出し、情熱的な愛をもたらすとされています。かつては、嫉妬や愛への疑念を払うお守りとして用いられていました。現在でも、勇気と自信を高め、持ち主に勝利をもたらすことから、愛の願いを叶えるとされています。愛と友情を引き寄せ、それを不変に保つパワーがあるともいわれます。

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